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精飲、ズタボロぴえん少女。～ 不幸の星に生まれたドM少女のイラマごっくん物語 ～ 日泉舞香

本作の製作者は、その名を小松セブンティーン監督というそうです。
ジャニス・イアンを引き合いに出すまでもなく、17歳といえば青春の別称ですが、監督もまた青春の残像に心惹かれているのではないか、青春時代の忘れ物を取り戻そうと踠いているのではないか、その様なことまで考えてしまいました。

本作では、無軌道かつ刹那的に生きる美少女と、主演男優の届かぬ想いを儚く描く事に成功しています。

主演の日泉さんは、明日の見えない日々を生きており、その若さ故に、何も持たず、何も期待せず、夢も持たない。
その美貌や若さに、どれ程の価値があるのか自身だけが気付いていない。
長引く不況や、経済成長の鈍化による皺寄せの犠牲者となった若者の悲哀を演じきっています。時代の空気を強く映し出していますし、日泉さんでなければなし得ない作品です。

作品自体は相当に過激ですが、その映像美と、主演男優に感情移入してしまう点から、ハードな作品に免疫のない自分でも思わずストーリーに惹き込まれてしまいました。

降りしきる雨の中、行く宛もなく佇む日泉さんが切なく美しい…。
今後、自分を含め、彼女のファンは雨の中を歩く金髪の女性を目で追ってしまうのではないでしょうか。
視聴する者のハートに突き刺さる美しいシーンでした。

本作の視聴者には、日泉さんが鮮烈に印象に残るでしょうし、主演男優同様に彼女の動向が気になって仕方なくなるはずです。
本作は、日泉さんの作品群においてもマスターピースとなるのではないでしょうか。

掛け値無しの名作です。